米国民主党は戦争をしないというわけではありません

2020年11月11日水曜日

国際政治 中国

筑波山に咲くアザミ
筑波山に咲くアザミ…時季外れで恐縮です
スコットランドの国花なんだそうです
花言葉が『独立』ですのでね…
日本の国花もアザミにするべきでは(^-^;

米国大統領選では民主党のバイデン氏が勝利しましたね。
トランプ氏敗因の大きな要素は多数の女性票を失ったことではないでしょうか…女性蔑視の発言が酷すぎたようですね。

まあ、トランプ氏は元々政治家ではありませんので、本音を隠す習慣が備わっていなかったということなんでしょう。

ご本人にとっては大いに楽しめた4年間であったでしょうが、敵味方に限らず、政治に関心をもつ人々にとっても、ある意味では、楽しめた4年間だったろうと思います。

トランプ大統領の最大の功績は、私が思いますには、「米国が世界覇権を獲得・維持し、世界の平和を守るために費やしてきた膨大な資金(税金)と夥しい数の失われた国民の命が、本当に広く米国民のためになっているのか?」という抑圧された米国民の声を吸い上げたことでしょう。

それに対してトランプ大統領は「米国第一」(要するに、他国のことより自国のことを中心に考える内向きの政策)で応えたわけです。

この内向きの政策が、米国の孤立化という懸念で非難されはしても、対中国政策を現実に即したものにしたわけです…これは、それまでの歴代の大統領がなし得なかったことです。

さて、バイデン大統領は、日本も没交渉ではいられない中国問題をどうしてゆくのでしょうか…興味深々ですね。
マスコミでは、中国に対して強固な態度を取り続けるという点では大きな変化はなく、民主主義と人権問題で中国に強い圧力を加えてゆくだろうという論調のようですが、どうなんでしょうかねぇ~。

オバマ大統領も人権問題で中国を糾弾しましたが、中国にとっては蛙の面になんとかで、米国でも人権問題(少なくない)があると切り返される始末でした。

【ご参考】米国におけるインフルエンザの恐怖

ブッシュ大統領が正義をかざしてイラク戦争を行ったように、バイデン大統領は人権を掲げて中国と戦争できるでしょうか……穏健派が多いと言われる民主党だから戦争はしない!?

民主党に関して誤解している方々が少なくないように思いますが、奴隷解放で有名なリンカーン大統領は共和党出身でした……当時の民主党は大変保守的で奴隷解放には大反対だったのです…そして、南北戦争に突入していったわけです。

第二次世界大戦への参戦を決めたのはフランクリン・ルーズベルト大統領で民主党出身です。

泥沼化したベトナム戦争へ米国が入り込む具体的なキッカケをつくったのが民主党のJF・ケネディ大統領で、その後を継いだ同じく民主党のジョンソン大統領が長い泥沼戦争に嵌まっていったのです。
そのベトナム戦争から軍隊を引き揚げたのが共和党のニクソン大統領です。

つまり、民主党出身の歴代大統領たちは戦争をしなかったわけではないのです……つまり、米国が戦争するか否かに政党は関係しないのです。

しかし、中国の金まみれになっていると揶揄される今の民主党ですので、それが本当なら、中国に対して表面的なジェスチャーは出来ても、具体的な敵対行為は出来ないかもしれませんね。

いずれにせよ、米国政府が、グローバル企業や輸出産業の圧力にも負けて、何としても中国と話合いで決着をつけるというのであれば、ある時点で、米国はアジアから出てゆく可能性が高まりそうですね…

【ご参考】
くら~いお話…米中の対立の行方


PS.
気にもせずにバイデン大統領と書いてしまいましたが、現時点では大統領ではありませんよね(^-^;
選出された選挙人の数の多さで次期大統領がバイデン氏に決まったということで、正式な就任は来年の1月20日ということです。

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