可住地面積…日本狭すぎ!?

2020年3月11日水曜日

自然 政治

春雨に濡れたユキヤナギ
春雨に濡れるユキヤナギ
可住地面積では日本はかなり狭い/小さいと仰る方々もおります。
確かに、2018年の日本の可住面積は総面積の32.9%(総務省統計)しかないのだそうです。

それに比べ、日本の本州程度の大きさしかないイギリスは84.6%、日本よりチョット小さいドイツが66.7%(多分、2012年以前)の可住地面積ですので、人が住もうとすれば住める面積は日本よりもズーっと大きいということになりますね。
日本は細長い国土に山脈が縦断しているのですから、やむを得ないところがありますよね。

可住地面積とは、総面積から林野面積と主要湖沼面積を差し引いたもので、平地(平野や盆地)の面積ではなく、農地や道路も含め、居住地に転用可能な既に開発された面積の総計となっています。
つまり、可住地面積は、開拓された土地を意味すると捉えることもできるのですね。

世界各国の可住地面積統計が見当たりませんでしたが、耕地面積の統計がありましたので、それを参考にしたいと思います。

2011年の統計では、日本の耕地面積は世界で51番目に大きいのです。
国土の広さは世界で62番目ですので、土地の開拓という意味では、それだけ日本は頑張ってきていると言えますでしょうね。

因みに、2011年の耕地面積世界上位5か国は次の通りです。
  1.  インド
  2.  米国
  3.  ロシア
  4.  中国
  5.  ブラジル(4位と面積の桁が違ってきます)

昔々、マーケティングの講義の始まりに受講者たちに対して行う質問に、次のような例が良く使われたものです。知っておられる方も多いのではと思います。

『アフリカへ靴の販売開拓に行った靴メーカーの営業マンのお話です。
彼は色々な地域を回り、一心不乱に靴を売り込みました。
ある日彼は、時間が余ったので、奥地の村にも行ってみたのです。
その地で彼はビックリしました…誰も靴らしきものを履いていなかったのです』

講師の質問は、その地で彼は、これじゃあ靴は売れないと考えたのでしょうか、それとも、売れると考えたのでしょうかというものです。

明治の初めに北海道へ行って、未開拓の広大な林野を見た人々が、寒冷地でもあり、耕作には適しないと考えていたとしたら、現在の北海道はなかったことでしょうね。

それどころか、北海道のコメは美味しくないと言われた長い年月を経てゆく中で、コメの品種改良の努力が続けられ、今では、新潟県魚沼地域のコシヒカリに匹敵するような美味しいコメ(ゆめぴりか)が市場に出回っています。

さて、日本の可住地面積32.9%は国土の大きさからして限界に近いと考えるのか、それとも、まだまだ開拓の余地があると考えるのか…

因みに、10年ぐらい前の日本の可住地面積は27%程度だったのかもしれませんね。


【ご参考】
★ 島国「日本」は本当に小さいの!?
★ 日本を素晴らしい国にするために人口2億を目指す

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