中国の電動バイク⇒リチウム化の促進

2019年4月20日土曜日

国際関係 中国

4月15日より電動バイク(電動自転車)の新規制(中国の言う「国際標準」)が上海市で施行されました。

最高速度が25km/h(これは交通規制ではなくメーカー規制)となり、4月15日までに購入された全ての車両の登録(ナンバー)は15日以内、つまり、4月30日までに済ませなければなりません。
5月1日から取締りが始まり、違反に対する罰金は高額になります。

現状の電動バイクの中では、リチウムバッテリー使用バイクは非常に少ないのですが、政府は、鉛バッテリーではなくリチウムバッテリーの使用を指導しており、電動バイクメーカーは、リチウムバッテリーのモデルを急速に増やしてきています。

いずれ、全ての電動バイクはリチウムバッテリーになるそうです。
環境対策はもとより、リチウムバッテリー・メーカーへの支援もありそうですね。

私の電動バイクは登録済ですが、最高速度は30km/h程度でますので、新規制を超えます。

しかし、道路を走っている数多くの電動バイクの中で、私のバイクは、かなり遅い方ですので、走っている途中で警官に停められて罰金ということにはならないでしょう…と思っているのですが…

暇に任せて、電動バイクの登録所を見物してきました(^-^;
私の2回の経験では、登録所では電動バイクを眺めるだけで検査することはありませんでしたので、受付が済めば、すんなりとナンバープレートがもらえました。

しかし、今回は、検査員がシッカリと検査(長さ・横幅・多分、アンペアなどなど)し、写真も数枚撮ってましたね。中には、NGになって帰される人もおりました。

従って、一台一台に掛かる時間が平均10分以上は掛かっているようでしたので、3時間程度待ちという感じでしたね。

列をなしている電動バイクを見てますと、やはり、リチウムバッテリーのものが増えてましたね…ざっと見た感じでは、半分程度はリチウムバッテリー搭載車のように見えました…まあ、様変わりです。

まあ、そんなことはどうでもイイとは申しませんが、日本の電動バイク市場を見ますと、驚きますね。
何をって、価格ですよ!

中国でよく見かけるようなデザインの車両で、仕様を見てもどうってことのないホンダの電動バイクが日本で44万円で売られています…
こんなものを誰が買うんだ!?と叫びたくもなりますよね。

日本でも、数こそ少ないですが、色々な電動バイクが売られています。
どうも、全て(?)のモデルが10万円を超えて、20万円近くが多そうです。

ヤマハの電動スクーターE-Vivo
これはヤマハのE-Vinoでホンダではありません
…済みません。
でもまあ、似たようなもんです…
それなりに格好イイですよね(^-^;

中国では、おおよそ3万円から6万円(高級車の類)ぐらいの電動バイクが多いですね。

エッ!?安いなりの物だろうって仰るんですか?

とんでもありません。
私の電動バイクは6年前に3万円程度で買った物で、雨の日以外は殆ど毎日快調に乗り回してきました…勿論、上海にいない時は別ですが…
それでも、故障と言えるものはパンク程度です…

しかし、大変困ったことがなかったわけではありません。

一つは、私の電動バイクを盗もうとした人がブレーキと一体になっている鍵を弄繰り回して壊してしまったのです。盗まれはしませんでしたが、ブレーキと鍵の一式を交換せざるを得ませんでした。

もう一つは、バッテリーを盗まれたことですね。まあ、バッテリーとケースを買う羽目になったのですが、バッテリー取り出すために周囲を壊されましたから、ダメージが残りました。

それでも、ホイルに組み込まれている電動モーターが不調になったとか壊れたということはありません。また、そのようになることもあるという話さえ聞いたことがありません。

電動バイクに関して、中国は先進国だと私は思っております。

更に、ホンダと提携している中国の電動バイクのメーカーがあります。
最近、そのメーカーがホンダの技術を導入して造ったというリチウムバッテリー・モデルを実際に見たことがあります。

バイク好きなら垂涎の的になりそうなデザインで、性能も見た目からして高そうです。しかも、フル充電で85kmも走るそうです!

一般的なリチウムバッテリーの電動バイクは、フル充電で35km-40km程度しか走りません。(鉛バッテリーでは50km程度ですね)

その特別仕様とでも言えそうな代物の値段が、なんと、8万円を切るのですよ!
飲みに行くことを半年間だけ我慢すれば、私でも買えそうな値段です(^-^;

是非は別として、日本と中国では、電動バイクの捉え方に違いがあります。

日本では、非力でも原付一種の免許が必要で、ヘルメットの着用も必要です…更に、登録費用が掛かります。

中国では、自転車に毛の生えたような位置づけです。
ですから、運転免許もヘルメットも必要とされません…その上、登録費用も掛かりません…まあ、登録所に出向く費用は掛かりますが…

但し、中国では、電動自転車の仕様は厳しく規定されています。

例えば、最高速度です…日本では道路交通法で最高速度を規定しておりますが、中国では、そんな生温いことはせずに、法律で最高速を規定するなら、メーカーの製造段階の仕様で最高速を規定するべきだという発想です…

邪推しますと、民度の低い庶民の乗り物なので、自己規制を期待することには無理があるとの判断かもしれません…

何故なら、自動車はそうなっていないからです…冗談ですよって断った方が良いでしょうかね(^-^;

Translate

ブログ内の検索

アーカイブ

ラベル

QooQ