万年筆のペン先とペン芯のズレ

2023年3月5日日曜日

趣味

ちょっとカラフルな雄カモが水辺で身づくろいをしている
水辺の雄カモ

万年筆を買う際に気を付けたい点の一つなのですが、意外と珍しくないので要注意ですね。
それは、ペン先のスリットの位置がペン芯先端の中心からズレている(左右対称ではない)ケースです。

下部に添付した写真の箇所なのですが、このペン先とペン芯の位置は、修正した後ですので正常です。

目で見て直ぐに分かるようなズレのある万年筆は避けた方が無難だと思います。

万年筆のペン先とペン芯の先端
万年筆のペン先とペン芯

勿論、ズレがあってもペン先全体で調整されていて書き心地には問題ないのかもしれませんが、元来はズレのない構造設計になっている筈ですので、わざわざズレのある万年筆を買う必要もないと思います。

私の経験ですが、ある万年筆(17,000円の14K)を試し書きして気に入ったのですが、そのようなズレが目に付いて、う~ん、どうしようかなあ~と迷ったのですが、試し書きでは問題を感じなかったために買ってしまいました。

ところが、使っていて特定の角度から線を書く時だけ少々ヒッカカリを感じることがありました。
そこで、そのズレを修正してみたところ、そのヒッカカリ感がなくなったのです。

その万年筆のペン先はネジ式で本体に組み込まれていましたので、ペン先を簡単に抜き取って修正することができました。

しかし、そう簡単にはペン先を取り外せない万年筆も少なくはなさそうです。
また、そのような修正をすることによって、インクフローが変わったりもします。
私の場合は、ちょっと多くなり過ぎたのですが…インクを変えることで調整しました。


PS.(2023年8月15日)

最近、パイロットのCUSTOM743に興味がわき試し書きをしてみようと思い立って、日本橋の丸善に行ってみました…万年筆は地下一階で販売されています。

丸善本店は丸の内オアゾにあり、昨年、そこで万年筆を買ったことがあります。その時は販売員の対応が丁寧で感じが良かったですね。
ところが、その後暫くして行ってみますと、貧乏人は御呼びじゃないとでも言いそうな気難しそうな中年の販売員がいて、気軽に試し書きをさせてくれなそうな雰囲気に変わってましたね。

そのこともあって、日本橋の丸善に行ってみることにしたのです。

万年筆売り場に行き、二人いた販売員の一人にスベリの良い万年筆を推薦してもらえませんかとお願いしたのですが、困った顔をされてしまいました…時間つぶしの冷やかし屋が来たのではと思われたかもしれません。
販売員の要求通りに予算と希望の文字の太さを伝えても、すぐにお薦めの万年筆は出てこず、自分はパイロットからきている者ですので、パイロットはどうでしょうかと言います。

会話を楽しめる雰囲気ではありませんでしたので、諦めて、CUSTOM743の試し書きをお願いし、ちょっと面倒くさそうながらも、させてもらえました。
サイトに書かれているように、確かに、CUSTOM743はCUSTOM74を超える書き心地で、これなら一つ欲しいと感じさせてくれます。

折角来たので、ヌラヌラ書けるというパーカーのペン先が18Kのソネットも試し書きさせてもらいました。
これが評判通りで、CUSTOM743を超える書き心地です…値段も大幅に超えますが(^^;)
このソネットが欲しくなり、例のごとく、ペン先とペン芯のズレをチェックしてみますと、ちょっとですが、ズレていたんです。
もう一本のソネットのズレ幅はもっと大きかったので、三本目をチェックさせて下さいとお願いしますと、在庫はこの二本しかないと言うではありませんか…すみませんの言葉もありませんでした。
そのパイロットの販売員は国産品と違って外国製品には多く見られるケースですねと言います。
というわけで諦めました。

そこで、手頃な値段のパイロットCUSTOM743を買うことにし、ペン先とペン芯のズレをチェックしたところ、ズレは殆どありませんでしが、念のため、もう一本チェックさせてもらったのですが、なんと、とんでもなく、販売員が驚くほど、ズレていたのです。

というわけで、買ってしまったのですが、定価で買うなら伊東屋の方がず~っとイイなあと思った次第です。

ところで、もう一人の販売員は丸善の従業員で、対応はパイロットから来ている販売員と違って、対応は大変良かったです…念のため。

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