再度、中国の市場変化の速度は想像以上に速いです

2021年12月6日月曜日

中国

テントウムシの交尾コラージュ
テントウムシの交尾コラージュ
Photoshop Elements が私の写真集から
勝手に作成したコラージュです。

今朝の朝日新聞のトップ記事に中国のEV(電気自動車)の急速な普及が掲載されましたが、取り上げるのが遅すぎると言いますか、政府方針が実行に移された後の中国の変化速度は如何に速いかが分かっていないようにも思われます。
【ご参考】
★中国の社会と人の変化は速いです
★EVに対する中国政府の本気度
★EVで中国は長年の経験がある!
★トヨタはエンジンに何故しがみ付くのか?

何も、これ以上の地球温暖化を防ぐために自動車は電気自動車(EV)でなければならないと申し上げるつもりはありませんが、自動車の走行と安全に関する性能を数段階上げることに関して、エンジン(発電も含め)を装備する自動車よりもEVは高い可能性を秘めているということが重要です。更に、製造コスト上でも、バッテリーのコストが熟(こな)れてくる将来を考慮しますと、EVの方が有利だと思われます。

ビジネス面を考慮しましても、色々な方面で人権問題を引き起こしている中国ではありますが、自動車メーカーたちにとっては人権などよりも、あの巨大な市場が大事なのです。
その巨大市場の潜在的な規模は年間1億台以上になるかもしれません…日本市場の10倍以上の大きさです。

中国政府は間違いなく純中国資本の自動車メーカーで海外勢を駆逐し、自国ブランドの自動車を輸出しようと努力し続けるのでしょうが、それでも海外メーカーのシェアが30%程度維持される可能性は充分にあると思います。
もし、その潜在規模が具現化されて日本勢が10%のシェアを確保しますと、その販売規模は単純計算で1千万台にも上ります…中国一国で日本の国内販売量を大幅に超えることになるわけです。

しかし、その巨大市場は中国政府の政策/方針によって大きく変化するようになってきています。
中国政府は、自国の自動車メーカーが海外勢が有利に立ってきたエンジン技術の開発で追いつくのではなく、エンジンを否定することで技術上で対等な立場に立とうとしているのです。
トヨタやホンダも中国政府の方針に従って、EVを中国市場に優先的に導入するようです。
EVよりも効率的な他のシステムがあったとしても、それが完成するまで待ってくれない程に中国市場の進展は速いのです。

既存のメーカーは、現在のブランド力が残っているうちに、EV開発速度を本格的な市場導入に向けてトップスピードにのせませんと後悔先に立たずという悲哀を味わうことになりそうですね。

【ご参考】
★各国が期待する巨大市場の先行き

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