エンジン・オイルの規格と相性

2020年8月12日水曜日

白とピンクのツートンカラーのハナウリクサ(トレニア)
インドシナ半島原産のハナウリクサ(トレニア)

エンジン・オイルの国際規格

エンジン・オイルの規格からお話させて頂きますが、既に知っておられる方々はこの項目は飛ばして、「粘度指数」に進んで下さい。
もし、本格的な考察にご興味がおありなら、次のサイトをご参考下さい。
★ “Eine bequeme Reise” (日本語のサイトです)

API規格

API規格の説明
SUBARUのサイトから拝借
日本で昔から一般的だったAPI規格は、米国石油協会(API)が定めた石油に関する総合規格であり、その中にエンジン・オイルの規定もあるわけです。

タイミング・チェーンの摩耗低減性能を向上させた“SP”(ILSAC規格GF-6相当)グレードが既に出ています。

ILSAC規格

ILSAC規格の説明
SUBARUのサイトから拝借
API規格のSE⇒SF⇒SGの時代を経て、環境対策、省燃費という社会的な要求が高まり、省燃費性能を加味した新たなILSAC規格を日米自動車工業会が組織する国際潤滑油標準化認定委員会(ILSAC)が定めました。

(認定を厳しくしたILSAC規格が出てきた背景には、API規格を表記していても、実際には規格を満たしていないエンジン・オイルが市場に蔓延っていたということがあるようですね)

API規格の“SP”に相当するILSAC規格“GF-6”グレードも既にあります。

それ以上の性能を有する市販オイルがないわけではありません。
例えば、Mobil 1の0W-20と0W-30やHelix 0W-20は、性能においてGF-6を超えているGF-6Aなのだそうです。

ACEA規格

ACEA規格の説明
SUBARUのサイトから拝借
ヨーロッパでは、欧州自動車工業会(ACEA)によって定められた、耐久性を重視すると言われるACEA規格があります。
欧州の有名どころでは、BP、Motul、Elf(今では、Totalの一ブランド)などがあります。
この規格は日本でもポピュラーになってきているようですね。

粘度指数

省燃費の向上に一役を担う低粘度オイルの開発が行われてきましたが、昔ながらの理解をする方にとっては、その理解を超える内容になってきています。

SEA粘度表示の〇W-○○の○は外気温に関係した数字だったのですが、今では、低温時と高温時の粘度の高低を示す指標になっています。
例えば、0W-16というオイルがありますが、“16”という数字が外気温に関係しているとは考えられません。

そこで、低粘度オイルになる程に、粘度指数が重要になってきます。
40℃時点と100℃時点の動粘度から算出される粘度指数は、低温から高温までの粘度変化を示す指数で、この値が大きい程、高温時での粘度低下が大き過ぎず、潤滑・保護性能が維持されることになります。
従って、今では、ターボエンジンにも使える0W-20のオイルもあるわけです。

SUBARUでは、この粘度指数を公表しようとはしません…問合せて拒絶されました。
Mobil 1、Helix、Motulの粘度指数は公表されています。

低粘度オイルであれば、粘度指数は160以上が欲しいですよね。
まあ、150台だからダメっていうことでもなさそうですが…

オイルとエンジンの相性

性能に関する数字だけを見ますと、2012年に発売開始されたというMotulの安い“J-01 エコ 0W20”を使って見たくなりますね(^-^;

私も趣味で色々な(非ニュートン系も含む)エンジン・オイルを色々な車で試してきましたが、これは確かに良いと感じたのは、MotulとHelixだけですね。
でも、値段が高すぎるオイルは使い続けられません(-_-;)

一世を風靡した感のあるMobil 1や有名なCastrol(BPブランド)も使いましたが、低速時のアクセル・レスポンス、吹き上がり、エンジン音などで、なんらの改善も感じられませんでした。

但し、エンジン・オイルは表示性能が良ければイイというものではなく、エンジン(車)との相性があることも確かです。
中には、化学合成(部分合成も含む)オイルではなく、BPの鉱物オイルと相性の良いターボ付きエンジンもありました。

エンジンと相性の良いオイルは

自動車も妥協の産物ですので、コスト・パフォーマンスの観点からも、最もエンジンと相性の良いオイルは、そのエンジン開発に使われてきたオイルということになります。
それは、出荷時に充填されているエンジン・オイルです。
万が一、違うケースがあるするなら、それはエンジン開発者のミスとしか言いようがありません。

勿論、相性が良いだけではなく、エンジンの性能を更に高めるオイルもあるでしょうね。
そのようなオイルは、ベースオイルにエステル系(潤滑面への付着力が強い)やPAO(poly-α-olefin)(オイルの耐久性が高い)などが使用され、より高価な添加剤も使われて、値段のかなり高いものになるでしょう。

エンジン・オイルの選定上の注意

エンジン・オイルを選定する際、指定されているSEA粘度表示が、例えば、5W-30の場合、変えない方が良いのは“30”で、5Wは0Wに変更しても、理論上は、問題ないと言われます。
何故なら、0Wでも40℃での動粘度(例えば、40台)は100℃での動粘度(例えば、8.○)よりも桁違いに高いので、エンジン保護上での問題もないということです。

ですから、5W-30を使っている方々が、0W-30で相性の良いオイルを探してみるのも良いかもしれませんね。
もし見つかれば、燃費が向上するだけではなく、エンジンが最も摩耗し易いと言われるコールド・スタート時のフリクションを軽減できます。

私は、5W-30指定のエンジンに0W-40(高級オイル)を入れて試したことがありますが、明らかに低速トルクが弱まり、エンジンの吹き上がりも重たくなりましたね…0Wのオイルがポピュラーではない時代でしたので、オイルの性能が向上してきた今やって見ると、良い結果になるかもしれませんね…但し、5W-30の場合は、0W-30ですよ。

純正オイル以上のエンジン保護性能は必要か

エンジン自体の開発は、かなり過酷な条件でテストしながら行われているそうですので、エンジンをチューニングしてレースでもやるのでない限りは、その開発に使用されたオイル(出荷時に充填されている純正オイル)の保護性能で充分だと思います。

自動車メーカーも、シビアな走行を繰り返す場合に、エンジン・オイルの交換時期を早めることを推奨しているだけで、高粘度や高級グレードのオイルの使用を勧めているわけではありません。

○W-40とか50とかのオイルが指定されているのでなければ、そんな高粘度のオイルを使いますと、燃費が落ちるだけではなく、エンジンの吹き上がりも悪くなるのが普通です。

それでも、6・7万キロも走行した車の場合はシリンダーとピストンリングとのクリアランス(隙間)が広がっているので、それまで○W-30を使ってきたなら、より粘度が高い○W-40を試してみるのが良いと言う人たちもおります。

その変更によって、衰えた加速力が戻るのであれば万々歳なのでしょうが、そのクリアランスって、そんなに広がるものなんでしょうか…私は、その目的でもって変更したことがありませんので、分かりません。

エンジンにとって理想のオイル

エンジンにとってのオイルは、その潤滑性によって上下・回転運動をスムーズにさせると共に、その粘性によって大きな抵抗力にもなっています。

ですから、エンジンにとっての理想のオイルは、潤滑性に富んでいてドロドロしない水のようなオイルなのでしょう。

現実的なお話になりますと、やはり、工場出荷時に充填されている純正オイルが、総合的な観点から、ベストと言えますでしょうね。
もし、そうではないという車があったとするなら、その自動車メーカー自体の信頼性を疑った方が良さそうです。

でも、こんなお話も遠からず昔話になってしまいますでしょうね…何故って、電気モーター(EV)に替わりますと、エンジン・オイルは必要なくなりますからね。

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