トヨタはエンジンに何故しがみ付くのか?

2019年11月29日金曜日

白い花

スバルはXVモデルから2Lエンジンだけのモデルを消去

比較的最近、スバルは人気SUVのXVで、2Lガソリンエンジンだけのモデルを廃棄し、ハイブリッドに2モデルを追加しました。
理由は、ハイブリッドの方が売れているという結果に基づくものだそうです…さもありなんということですね。

トヨタ・ヴィッツの後継車ヤリス
トヨタ・ヴィッツの後継車ヤリス

トヨタから見えてこない駆動力システムの将来

ハイブリッドを世界に先駆けて市場に出したトヨタですら、未だにエンジンへの執着があります。
それは、最近発表されたビッツの代替で世界戦略車と位置づけられた「ヤリス」に見受けられます…EVモデルは加わっていなのです…こんな小型車ですから、ハイブリッドなどより、EVが適すると思うのですが…
これは、EV化を促進する中国、そして、それに追随する欧州勢、特に、ドイツとは異なる動きです。

ドイツメーカーたちは、今までのエンジン開発費用と様々な固定費を回収する方法を見出し、トヨタなどの日本メーカーは見つけられずに苦悶しているのかもしれませんね。

既存のメーカーは有利性を失いたくない

しかし、中国メーカーにとっては渡りに船という状況ですので、政府は積極的にEV化を推進しています。
自動車の機能のなかで最も開発費用が掛かり高度の製造技術が必要とされるエンジンを開発する必要がなければ、エンジン開発に出遅れている中国メーカーにとっては願ったり叶ったりの市場環境となります。

既存の自動車メーカーは、その大きな資産と有利性を無に帰したくないのです。
ですから、EVの方が走行性能が大きく向上し、製造コストもバッテリー次第で大幅に落とせることは分かり切ったことなのですが、EVでは、彼らが長年培ってきた有利性が失われることになり、また、EVで市場を維持したとしても、いわゆる、タコ足喰いになってしまうという大きなリスクが既存(特に、欧米・日本)の自動車メーカーにはあるというわけです。

駆動力システムの近い将来はEV

未だに、自動車の駆動力システムの先行きは不透明だと言う評論家もおりますが、私はEV(電気モーターだけ)で方向は決まりだと思っております。

現在でも世界最大の自動車市場であり、潜在規模は日本の10倍あると言われる統制された中国がEVに向けて明確に舵を切っているのですから、それに逆行できる自動車メーカーはありませんでしょう。

上海のEVバス
上海のEVバス
現実に、上海ではEVバスの数が急激に増えてきています…乗客たちも、音が静かで排ガスの臭いもなく、加速もスムーズで、とても乗り心地が良いと感じている筈です。

これからの車購入は

ここ1・2年で車を買おうと思っておられる方々にとっては悩ましいかもしれませんね。
過渡期とも言える中途半端な時期だからです。

一気にEVと思っても、適当なEVを選択するという程に車種があるわけではなく、使用環境も満足できる状態ではなさそうです。
いずれは、マンションの駐車場にも充電設備が設けられるんでしょうが…

EVで色々な車種が揃い、使用環境も満足のレベルになるまでには、あと、5年は掛かりそうですね。
ですから、今後1・2年で車を買うなら、ハイブリットしかないような気がします。

WRX STI Final Edition
WRX STI Final Edition
勿論、最後のガソリンエンジンを楽しむという考え方もありますが、ある程度、懐に余裕のある方むけの考え方かもしれませんね…最近、スバルが2LターボのWRX STIの限定車を出しましたね…メチャ速いと思います…サーキットに行かなくとも、山道を走りますと、その速さを実感できると思います。

益々考慮する必要があるガソリン・コスト

ガソリンコストの計算は単純です…買い替えるまでに7万Km乗るとし、平均燃費をリッター10Kmと設定し、レギュラーガソリンの価格を135円/Lとしますと、945,000円のガソリン代が掛かることになります…安いでしょうか、高いでしょうか…

ガソリン価格は、規模の経済性を失ってゆきますので、短期的には上下しつつも、全体として上昇し続けてゆくのでしょう…これだけは如何ともし難いですよね。

将来のEVはメチャクチャ速い

蛇足ですが、EVの走行性能はメチャクチャ上がってゆくでしょうね…特に、モーターが軽量化されて四輪に備えられ、それぞれが個別に電子制御されますと、今までのガソリンエンジン車とは次元の異なる走行性能になることでしょう…F1の光景も変わるでしょうね。
但し、タイヤの性能が追い付ていゆけないかもしれませんから、妥協する面もありそうですね。

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