シェアサイクルー中国で爆発的ヒットの背景

2017年6月25日日曜日

意見 社会経済 中国

中国で爆発的なヒットの背景

中国で爆発的なヒットと言われているシェアサイクルのシステム販売会社は、上海には少なくとも6社あります。

そのうちの1社(?)が日本に進出すると発表されました。
成功するんでしょうかねぇ~…

上海以外の事情には疎いですので、上海の事情をお話します。

 多くの道路にある専用レーン

上海で爆発的にシェアサイクルが普及しましたのは、東京やその周辺とは異なる道路事情によるところが大きいと思います。

上海には、自転車・電動自転車の専用レーンがある道が多いのです。
結構幅広いレーンもあり、そこでは逆方向に走ってくるバイクも普通にあります。

自転車・電動バイク専用路
白線で区切られている右側が
自転車・電動バイク専用路です。
その白線の代わりに鉄製フェンスで
仕切られている場合もあります

 どこにでもある駐輪スペース

そして、駐輪スペース(歩道に白ペンキで範囲が表示されてある)は至る所にあるのです。

上記の二点が成功を収めた背景にあると思います。

 新たなレンタルシステム

以前からレンタル自転車はあったのですが、そのレンタル自転車は特定の駐輪場所に備えられた錠で固定されており、その設備を持つ駐輪場所は数が少なく、利用・返却が不便でした…
今でもありますが…
利用している人を見かけることは以前から稀でした。

新たに現れた自転車のレンタルシステムは、スマホで外したり掛けたりできる錠が自転車自体に取り付けられており、借りた自転車を返す時は、駐輪スペースがある場所に置いておくだけです。

その駐輪スペースは至る所にありますので、大変便利です。

大変便利です

 近距離で他タクシー代わり

近距離でタクシーに乗っていた人たちが利用したり、時間帯によってはタクシーが捕まらず、レンタル自転車で行ってしまうというケースが多々現れてきました。

 通勤・通学

通勤・通学に利用しだした人たちも増えました。
今までは15~30分歩いていた人たちが、利用し始めたことも勿論あります。

確かに非常に便利です。

 返却は駐輪スペースがある場所ならどこでも

シェアサイクルに乗っていて、雨が降ってきたら、そばの駐輪スペースに返却し、タクシーで移動することも、あるいは、バスか地下鉄の乗り場まで行って、そばの駐輪スペースに返却することもできます。

今では、そのシェアサイクルはありとあらゆる場所で利用可能という状態です…
いわゆる、どこにでもあるという状態のなのです…

 歩き疲れたら

歩き疲れたから自転車にでも乗ろうかと思っても、シェアサイクルはすぐ近くにある可能性が高いのです…
信じられない状況になってます。

日本もダイナミックな発想を

 ダイナミックな展開には問題も内包される

まあ、これから色々な問題も発生してくるでしょう。
しかし、それらの問題は解決されるべきであって、だからシェアサイクルはダメだという後ろ向きの発想はしないことですね。

日本は往々にしてダイナミックな新たな展開を潰してしまう傾向があります。
ダイナミックな新たな展開は種々の問題を発生させる可能性が高いです…

それはそうでしょう、新たな展開なのですから経験されていない部分が多々あります。

種々の問題は解決するべき対象


種々の問題は、解決する対象にするべきであって、新展開を単純に止めさせる理由にするべきではありません…
勿論、解決が難しく、結局は諦めざるを得ないというケースもあるでしょうが…

 シェアサイクルを日本でも成功させるためには

さて、シェアサイクルを日本でも成功させるためには、上海のように専用レーンを設けることと、駐輪スペースをあらゆる場所に設けることが必要だと思います。

簡単なことではありませんが、長期的な企画としては有意義なものではないでしょうか。

歩かなくなる、事故が多発する、管理が雑になる…
などなどの問題が発生しそうですが、それらの理由はシェアサイクルがもたらす数々の利点(自転車の盗難が急減することも含め)を拒否するだけの理由になるのでしょうか。

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